プロフィール
インタビュー
深い思い入れも聞きながら品物の価値を見い出す
私自身、買取をご利用くださるお客様と一番お話しが弾むのは、ヴィンテージの時計ですね。バイヤーの立場として何より見るべきポイントは、針や文字盤、ベルトなどがオリジナル性です。状態はキレイな状態であることに越したことはないですが、代々引き継がれてきたお品物だと独特の雰囲気が出ているでしょうし、ずっとしまわれていれば新品同様として扱うこともあります。ブックオフにはしっかりした査定マニュアルがあり、商材リーダーを中心としたトレーニングで全国の店舗スタッフに啓蒙・浸透させる土壌が根付いています。ただ、ヴィンテージの場合は、長くご使用されたお客様の深い思い入れがあるものばかり。マニュアルを元に適正な査定をするのはもちろんですが、そうしたお客様の思いもしっかりお聞きして品物の価値を見い出すことに心を砕いています。
信頼関係を築くためにお悩み事は全力で解決
ブックオフにお越しいただく方は、初めて買取をご利用されるお客様が多いです。そんな、緊張感いっぱいのお客様の気持ちをほぐして差し上げるのが私たち店頭スタッフの役目だと思っています。特に私の場合はご年配のお客様が多く、共通のお悩みがあります。それは、モノを後世に残すべきか捨てるべきか。いわゆる終活で身の回りを整理する際、誰にも相談できなくてブックオフを訪れるわけです。正直、お持ちいただく中には私たちで取り扱えない品物もあります。そんなときは、ストアマネージャーに就任する前の部署で培った知識を活用し、よりお客様のご希望に添える提携会社をご紹介することも。お客様にいかに気持ち良く品物を売っていただけるかを考えるならば、広い視野で適材適所を考えるのが一番。提携会社の実力は自負していますし、私も最後まで仲介をさせていただきながら、関係者全員でお客様がご納得できる最善の方法を一緒に考えていきます。
後発組だからこそ、できることがたくさんある
ブックオフと聞くと「本」のイメージが強いと思いますが、実は洋服や服飾系の買取も2000年からスタートしています。とはいえ、まだ20年弱。日本において圧倒的な歴史を有する質屋さん的なお店と違い、私たちは後発組です。逆に言うと、後発組だからこそ競合他社に負けないよう査定金額もがんばっていますので、そこはぜひ一度、足を運んでご納得いただきたいところです。
私個人としてはお品物を売っていただかなくても「ちょっと相談に来てみたの」とたずねてくださるのが一番うれしいかもしれないですね。先に申し上げたご年配層のお客様だと、捨てるなら寄付したいとおっしゃる方が多いですが、紙は古紙として、布は古布として、たとえばブックオフコーポレーション株式会社の子会社であるマレーシアのリユース店舗などでもう一度資源として生かすことができます。お持ちいただくことが、社会貢献の一環にもなりますので、そこはご安心していただきたいと思います。