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人には本がいる。BOOKS TO THE PEOPLE 2012-2013 プロジェクト

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2012-2013 プロジェクト 活動報告 ~移動図書館活動のボランティア参加~

2012年9月 宮城県山元町で移動図書館活動、ついにスタート

9月26日、ついに宮城県山元町で移動図書館活動がスタートしました。
運行初日と2日目のお手伝いに、ブックオフ本社からも3名参加いたしました。
総務部の小森谷より活動報告をいたします。

月と移動図書館

運行前夜。月と移動図書館車。

立ち上げのお手伝い第2弾として参加したブックオフメンバーが本を並べ、運行を待つばかりだった移動図書館車・・・ですが、突然のエンジントラブルのために、点検に出すことになってしまいました。
そこで、この移動図書館活動を運営している公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(以下、シャンティ)が、「いわてを走る移動図書館プロジェクト」で使用している車を急遽、岩手県から移動し、宮城県山元町の運行で使用することとなりました。

運行初日。
朝礼で、シャンティ宮城県山元事務所長の古賀さんから、「誰のための運行なのか、利用者のための運行である、ということを常に頭に入れていきましょう」とお話しいただきました。

道を走る移動図書館

移動図書館車は、1日で4ヶ所の仮設団地を巡回します。
黄色と白のカラーリングは、道を走るだけで周囲の目をひきます。

シャンティのスタッフの方もブックオフメンバーも、果たしてどのくらいの方に来ていただけるだろうか、どんな反応をしていただけるだろうか、と少し緊張しながら1ヶ所目の仮設団地へ。
そんな気持ちを持ちながら到着すると・・・既にお待ちの方が!

運行の前週に、仮設団地で移動図書館活動開始のチラシをお配りしたのですが、それを見て待っていてくれたということでした。

移動図書館とタープ

私たちも準備もそこそこに本のご案内。
「どんな本をお探しですか?」
「普段はどんな本をお読みですか?」と住民の方とお話しながら、一緒に本を選びます。
「ミステリーが好きでね」
「でもね、殺人が起こるのは苦手なの。人が死ぬのはもう見たくないから・・・」
ふとした言葉に、震災が残していった大きな痕を感じます。

「さっきさ、道走ってたら、この車見かけたから来てみたよ」
という方も。黄色と白のカラーリングの効果が早速発揮されました。

移動図書館とタープ

移動図書館車横では、タープ(日差し避け)を張って、お茶を用意しています。
そこは、本を借りていただかなくても、自由に集い、おしゃべりのできる場所。
雑誌や新聞も自由に読んでいただけるようにしています。

移動図書館とタープ

運行2日目は、時々雨も降る生憎の天気。
それでも住民の方同士で声をかけ合って立ち寄っていただいたり、小学生が宿題をやったり、と多くの方に集まっていただきました。

2日目の運行も無事終了。シャンティのスタッフさんからも、「シャンティのスタッフなのかブックオフの方なのか全然見分けがつかなかったですよ」と言っていただくことができました。
ボランティアとして参加させていただくたびに、シャンティさんとも距離が近くなっていきます。NGOとか企業という枠を超えて、移動図書館活動を地域に根付く活動にしていきたいと思います。
1日目、2日目と運行を通じて人気だったのは、ダントツで「編み物の本」と「手芸の本」。
日中、仮設団地内の集会所で編み物をやったり、手芸をする方が多いようで、両方とも行く先々で大人気、在庫がすぐになくなってしまうほどでした。

移動図書館では、「こんな本読みたい」というリクエストを受け付けています。
今回もたくさんのリクエストをいただきました。
このたくさんのリクエストが移動図書館に対する期待だと思います。
本の提供でも、ブックオフチェーンとして支援してまいります。

同じ仮設団地には二週間に一度、伺います。
雨が降っても、雪が降っても、毎回、同じ時間に移動図書館がそこにいること。
そして、「こんな本読みたいね」とリクエストいただいた本が次回巡回時に用意されていること。
このことが、仮設団地の方とのつながりを強くしていきます。

11月からは、ブックオフチェーン従業員による移動図書館活動へのボランティア参加が始まります。加盟企業も含めたブックオフチェーンとしての活動です。
シャンティ古賀さんの「誰のための運行なのか、利用者のための運行である」ということをブックオフメンバーも頭に入れて今後も参加していきます。

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