2015年3月13日~14日
コアメンバーの総務部堀内からご報告します。
いよいよ従業員参加による移動図書館ボランティア活動の最終回となってしまいました。
2012年秋からスタートしたこのボランティア参加も最終的に55回、参加者数は247名にのぼりました。
開始当初は、中浜小学校の校庭にはグチャグチャになった車が山積みになっていたり、線路のない山下駅のプラットホームにはまだ壊れかけた渡り廊下があり、磯浜漁港には1~2隻の船しかなく、全国各地のナンバープレートをつけたトラックがひっきりなしに道路を行きかい・・・・と、まだまだ復旧は始まったばかりという状況でした。
その後、徐々に復旧は進んではいつつも、目を見張るような変化は見受けられませんでしたが、この半年くらいの間に、常磐道の全面開通、復興住宅(コンパクトシティ計画)の建設、常磐線の新ルート敷設など、復興の息吹を感じられるようになってきました。
そして、これらの復興に歩調を合せるように仮設住宅からの転出が進み、今やどこの仮設住宅も半分以上が空室となっています。おそらく、これからの半年で一層転出が加速していくものと思われます。
その一方で、すでに自宅に戻ってお住まいになっている方々が集まって開催されている、地元のNPO法人の「ささえ愛山元」さん主催のPC教室に参加してPCスキル習得のお手伝いをしています。
ここでは参加者(ご年配の方々)がご自分のパソコンを持ち寄って、ボランティア参加者とほぼマンツーマンで寄り添ってコミュニケーションをとっています。 約1時間のお手伝いのあとは、お茶やお菓子をいただきながらワイワイガヤガヤと話しに花が咲きます。
これから半年後には、入居者の減少とともに移動図書館の利用者数もますます減ってくると思います。しかし、入居者が減れば減るほど、残された方々へのケアが大切となり、ひいては移動図書館活動の重要性がより増してくるのではないかと感じています。
ボランティア参加は終わってしまいますが、現地での他のNPOさん等の支援が終了していく中で、シャンティさんの移動図書館活動はこれからも続いていきます。
私たちはこの活動に微力ながらも引き続き関わっていきたいと思っています。
そして半年後、1年後に再び山元町を訪れることができればと願っています。
最後なりますが、このような貴重な機会を与えていただき、そして大変有意義な経験をさせていただいたシャンティさんはじめ関係者の方々に心よりお礼申し上げるとともに、活動中にいただいた山元町の皆さまの笑顔が、もっともっと町中にあふれていくことを祈っています。
皆さん、本当にありがとうございました!
そして、いつまでも東北を忘れずに!