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人には本がいる。BOOKS TO THE PEOPLE 2012-2013 プロジェクト

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2012-2013 プロジェクト 活動報告 ~移動図書館活動のボランティア参加~

2013年5月 移動図書館運行日和

5月24日、5月25日の2日間、移動図書館ボランティアに参加しました。
労務室の井上よりご報告致します。

集合写真

5月24日(金)1日目
今回のボランティアはブックオフ本部から5名、なんとフランスの店舗からも1名が参加し、
6名での運行になります。

ブックオフ本部のある神奈川県は半袖で過ごせるほど暖かな陽気でしたが、仙台はあいにくの曇り空で気温の低さを感じました。気温差にとまどいながら、
既に仙台名物の牛タンを食した他のメンバーと合流し仙台駅を出発。いざ山元町へ!!

シャンティ国際ボランティア会山元事務所に到着し、所長の古賀さん、プロジェクトマネージャーの熊島さんへご挨拶。打ち合わせの席で、山元町被災状況を写真や資料で説明を受け、震災当日の映像が映されたDVDを見ました。写真・DVDの映像に全員が絶句。
DVDは、山元町を縦断する国道6号線沿いにある、宮城病院の屋上から撮影されたものです。
録音されている、撮影者の方や周りにいる方の声が、当時の恐怖を物語ります。
黒い波がだんだんと木々や家を押し流して行く様子は壮絶で、言葉も出ませんでした。

その後、被災地の視察へ。
復興住宅、いちご団地、山下駅、中浜小学校、磯浜漁港を回りました。

いちご団地

いちご団地のビニールハウス内部の様子。
5月下旬ということもあり、そろそろ旬も終わりです。
栽培しているのは「とちおとめ」です。

磯浜漁港

磯浜漁港の様子。
クレーン車でテトラポッドを運んでいました。
テトラポッドは津波で流されてしまい、
一時は土嚢が積まれていたそうです。

5月25日(土)2日目 移動図書館運行日

最初の仮設団地

いよいよ運行です。天候にも恵まれ、絶好の運行日和。
最初の仮設住宅へ到着。
開始すぐにたくさんの人に来ていただけました。到着を待っていただいていた方もいらっしゃって、移動図書館が定着してきたことを実感でき、嬉しさがこみ上げます。

お母さんが本を選んでいる間はお子さんのお世話も。

お子さんのお世話も

2ヶ所目町民グラウンド

2ヶ所目の町民グラウンドの仮設住宅では、
貸し出し作業も手馴れてきました。
後ろの集会所では、津波で流されてしまった写真を復元し、それをお返しするサービスを行っていました。

黙々と返却作業

あっという間に返却された本が溜まってしまいました。黙々と返却作業に没頭します。

「フランスから来ました!!」
フランスの店舗から参加した社員がご挨拶。
でも、フランス語はわかっても、おとうさんの流暢な方言はちんぷんかんぷん。
「今の通じた?」とお父さんにからかわれます。

フランスから来ました

遊び

大人も遊び

土曜日ということもあり、子供たちがたくさん図書館車の周りで遊び始めました。
あっ、子供に混じって大人も・・・。
図書館車がこうして住民の方の輪の中に溶け込んでいる姿を見ると、なんだかほっこりします。

私は、今回で3回目の参加となります。立ち上げの頃から比べ、少しずつ、本当に少しずつですが、山元町の景色が変ってきました。山元町の復興は、やっと走り始めたばかりです。
まだまだ野原ばかりの沿岸部。未だ瓦礫が残り、復興住宅は資材不足のためなかなか進まない状況です。今回参加したボランティアも、皆、復興が遅すぎると感じました。
移動図書館のドライバーさんが「表に出てくるのは元気な人だけ」と語っていました。
この言葉にはっとさせられました。
移動図書館の活動で、少しでも住民の方の気持ちを和らげるお手伝いが出来ればいいと心から思います。ブックオフチェーンから一人でも多くの人が参加し、長く移動図書館の活動が続けられるよう尽力してまいります。

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