6月7日から8日にボランティアとして宮城県山元町での移動図書館活動に参加しました。
総務部小森谷より、ご報告いたします。
今回の参加者の一人は、当社会長橋本です。
橋本は、昨年10月にボランティアとして参加し、今回で二度目の参加となります。
10月に参加した時には、山元町住民の方から、花の種をいただきました。
いただいた種は、橋本が自分の家の庭に撒き、今、すくすくと育っているそうです。
6月7日。運行前日。
移動図書館活動を運営していらっしゃる公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(以下、SVA)の熊島さんより、運行についてのオリエンテーションを受けたり、山元町沿岸部を回ったりなどし、明日の運行に備えます。
運行の時には、いつも山元町住民の皆さんの笑顔を見ることができます。
明日の運行でも、住民の皆さんの笑顔が見られることと思いますが、その笑顔の裏には、これほどの経験があったということを胸に刻みます。
この日は、SVAの山元事務所に宿泊。
ボランティアとして参加したときには、いつも山元事務所に宿泊させていただき、みんなで夕ご飯を食べ、夜まで語らいます。
ブックオフチェーンとして日頃働いていたとしても、なかなか顔を合わせる機会がない仲間もいます。
こうやって、一緒にご飯を食べて、一緒の時間を過ごすことも、このボランティアの貴重な経験の一つです。
しかも、今回の夕食は、橋本が中心となって作ったたくさんの手料理。
「鍋は?鍋は?」
「ボールはある~?」
とみんなで大騒ぎしながら夕食の準備にとりかかりました。
こちらでは餃子作り。 橋本が作ってきたタネを餃子の皮でまいて、ひたすら焼き続けます。 その数150個!!!
こちらは豚汁。
何人前だろう?というような量の豚汁でしたが、夕ご飯と朝食後は結局全員で、飲み干してしまうこととなります……。
そして、出来上がった料理がこちら!!!
 
SVAの山元事務所長古賀さんも交えての夕食。
普段は、このようにNGOの方とお話する機会もないので、これも貴重な経験。
仕事の話や、仕事とは関係ない話をしながら、夜は更けていきます。
6月8日運行日。
いつものように移動図書館車と一緒に記念写真。
 
実は、この移動図書館車、新参者です。
今まで1台の移動図書館車で巡回していましたが、SVAが1台寄贈を受け、2台となりました。
今回は、この新しい移動図書館車での運行です。
移動図書館車側面。
「走れ東北!移動図書館プロジェクト」と書いてあります。
この車で走ったら、とても目立ちそうです。
移動図書館車両側面はこのように開きます。
開いた扉が屋根となり、雨の日でも本を選ぶことができます。
移動図書館車内部。絵本が並んでいます。
車内を靴を脱いで上がってもらい、座って読んだり、寝転んだり。ジャンプしたり。
子どもたちのための空間です。
毎回、どんな方にお会いできるのか、少しドキドキしながら向かいます。
この日は、山元町内の小学校で運動会があると聞いていたので、もしかすると移動図書館にはあまりいらっしゃらないかな、と思っていたのですが、今回も常連さんにたくさんいらっしゃっていただきました。
色々なところで、話の輪ができ、笑顔がみられます。
会長の橋本も住民の方とおしゃべりに花を咲かせます。
「何か、洋裁の本ないかしら?昔、仕立て屋やってたのよ」など、話が広がっていきます。
移動図書館車側面には、実用書や小説、コミックが並べてあります。
中でも手芸の本や、料理の本など、実用書は人気があります。
最近のベストセラーも揃えています。どんな本が人気なのか、情報発信にも一役かっています。
午後になると、運動会を終えた子供たちの姿が。
絵本や児童書が積んである移動図書館車内も一気ににぎやかになりました。
これは、そんな運動会帰りの子どもたちとバスケをしているところです。
運動会が終ったばかりだというのに元気な子供たち。
ボランティアはへとへとになって遊んでいました。
へとへとになったボランティアがたまらず、
「休憩!!」のかけ声。
「ジュースちょうだい!!」と駆け込んでくる子どもたち。
飲み終わったら、また駆け出していきました。
最後は、子どもが自分のトレーディングカードを見せてくれました。
ブックオフ店舗ではトレーディングカードを取り扱っている店舗もあります。
ボランティアの中に、トレーディングカードの担当者がいて、子供たちとトレカ談義。
子どもたちは、ボランティアの話を目を輝かせて聞いていました。
今回で14回目のボランティア実施になり、60名を超えるブックオフチェーンの従業員がボランティアとして参加しました。
2012年9月から始まった移動図書館活動は、雨の日でも、冬の寒い雪の日でも、運行を続けてきました。
そのことが、今のSVAのスタッフの方と住民の方との信頼関係をつくってきたのだと思います。おかげで、ボランティアとして参加させていただいている私たちも、その輪にすっと入っていくことができます。
運行当初は、「本」が話のきっかけになることが多かったのですが、運行を重ねるにつれて、住民の方からも話しかけてくれるようになったり、子どもたちとは、本とは全然関係ないことで遊んだりすることが多くなっています。
「継続すること」の大切さを実感します。
今後も継続することで、また今とは違う、移動図書館活動の姿がみえてくると思います。